
初めて新車を買うんだけど、営業マンの言う通りに見積もりを作ったら、予算を50万円もオーバーしちゃった…。
実はそれ、営業マンの「魔法のセールストーク」に乗せられている証拠です。彼らは利益を最大化するプロですからね。
新車の商談に行くと、誰もが「親切で良い営業マンだったな」とホクホク顔で帰ってきます。 しかし、後から見積もりを冷静に見返すと「これ、本当に必要なオプションだった?」「下取り額、安すぎない?」と気づき、数十万円単位で損をしているケースが割と多いです。
確かに、ディーラーマンが私たちの話を聞いてじっくり考えてくれ、本当に必要なものだけを追加してくれたのなら両者にとってハッピーで、私もそういう世の中になってほしいとは思いますが、残念ながらそうでもないのが実情です。
ディーラーマンも生活があるので、成績を残さないといけないのは理解できます。一方的に悪者にはできませんが、そうは言ってもここを読んでくれた皆さんには後悔しない購入をしてほしい。
そこでこの記事では、ディーラーの営業マンが「客から利益を抜くため」に使う10の常套句(セールストーク)と、それに対する防衛策(切り返し方)を実例付きで大公開します。
ハンコを押す前にこれさえ読んでおけば、カモにされることはありませんよ。
第1章:値引き・決断を迫るセールストーク
1. 「今日決めてもらえるなら、限界まで値引きします!」
【完璧な切り返し方】
「魅力的な提案ですが、今日決めることは絶対にありません。他社の〇〇(ライバル車)の見積もりも今週末に出るので、それを見てから家族と決めます」
新車購入に「今日しか出せない値引き」は存在しません。焦らされて即決するのが一番の悪手です。冷静にライバル車と競合させる姿勢を見せましょう。
少なくとも、一晩くらいはじっくり考えましょう。
2. 「新型車(人気車)なので、値引きは基本的にゼロなんです」
【完璧な切り返し方】
「そうですか。実は隣の市の〇〇店(※同じメーカーの別資本のディーラー)では、少し値引きできると言われているんですが…」
たとえば同じトヨタ車でも、「ネッツトヨタ」と「トヨペット」では経営している会社(資本)が違います。別資本の店舗同士で競合させることで、ゼロと言われていた値引き枠が引き出せる可能性が高くなります。
3. 「ちょっと店長に掛け合ってきます!(裏へ行く)」
【完璧な切り返し方】
「ありがとうございます。総額で〇〇万円になるなら、今すぐここにハンコを押します。それで店長さんを説得してきてください」
営業マンに主導権を握らせてはいけません。「いくらなら絶対買う」という明確なゴール(着地点)をこちらから提示して裏に行かせるのが、できる客の交渉術です。
ただし、OKなら契約することになるので、あくまで交渉の最終段階でこの流れにしてくださいね。
第2章:オプション・諸費用で利益を抜くトーク
4. 「コーティングとメンテパックは皆さん付けてますよ」
【完璧な切り返し方】
「今回は予算オーバーなので、コーティングとメンテパックは外してください。必要になったら後から専門業者にお願いします」
ディーラーのコーティングは10万円以上しますが、街の専門店なら半額以下でより高品質な施工ができます。メンテパックも、車検を外部に出すなら不要です。
「みんな付けている」という言葉はユーザーにとってはあまり意味の無い口説き文句です。
5. 「フロアマットとバイザーはサービス(無料)しておきますね」
【完璧な切り返し方】
「ありがとうございます。でもマットとバイザーはネットで社外品を買うので外してください。その代わり、車体本体からその分値引きしてもらえませんか?」
純正のフロアマットは数万円しますが、ネット通販なら専用設計の高品質なものが1万円台で買えます。不要なオプションは徹底的に外し、現金の削り合い(車両値引き)に持ち込みましょう。
バイザーは、不格好になりますので、ほとんどに人にとって不要です。
6. 「車庫証明の代行費用や納車費用は必須になります」
【完璧な切り返し方】
「車庫証明は自分で警察署に行って取ります。納車も自分で店舗まで車を取りに来るので、この2つの代行費用はカットしてください」
これだけで2〜3万円の節約になります。車庫証明は平日警察署に2回行くだけの簡単な手続きです。少しの手間で数万円浮くなら、自分でやった方が圧倒的にお得です。
第3章:ローン・支払いに関するトーク
7. 「月々の支払いが安くなる『残クレ』が絶対お得です!」
【完璧な切り返し方】
「残クレのメリットは理解していますが、据え置いた残価にも利息がかかるので総支払額は高くなりますよね? 普通のローンや現金払いの見積もりも出してください」
残クレは悪い仕組みではありませんが、金利のカラクリを知らずに飛びついて契約すると痛い目を見ます。残クレの正しい使い方と罠の回避方法は以下の記事でしっかり学んでおきましょう。
8. 「とりあえず、ローン審査だけでも先に通しておきましょう」
【完璧な切り返し方】
「購入はそこまで急ぎませんし、支払いのめどは立っているので大丈夫です。条件が完全に決まって、ハンコを押す直前に審査をお願いします」
審査を急がせる営業マンは要注意です。また、ディーラーローンは金利が高い(4〜8%)ことが多いので、必ずご自身で金利の安い「銀行やロウキンなどのマイカーローン(1〜2%)」とも比較してください。
第4章:【最重要】下取りに関する悪魔のトーク
9. 「今週末を逃すと、下取りの相場がガクッと下がりますよ」
【完璧な切り返し方】
「そうですか、それなら一度買取専門店にも今の車の相場を見てもらってから判断しますね」
車は毎月少しずつ価値が落ちますが、「今週末を過ぎたら急激に下がる」なんてことは異常事態を除いてありません。焦って安い下取り額で手放すのが一番の損です。
買い取り専門店の使い方は、下記の記事にまとめてありますので読んでみてください。
10. 「あと10万円値引きするのは厳しいですが…下取り額を10万円アップするのでこれで契約を!」
【完璧な切り返し方】
「値引きと下取りは別々に考えたいので、下取りは無しで、純粋な値引きだけの限界額を教えてください。買い取り額は専門店でも見積もりする(した)ので、また別枠でお話ししましょう。」
ディーラーは最初、わざとあなたの車の下取り額を「相場より30万円安く」提示しています。 そして交渉の終盤で「特別に10万円アップします!」と言って恩着せがましく見せますが、実はまだ相場より20万円も安く買い叩かれているのです。
まとめ:最強の防衛策は「愛車の本当の価値」を知っておくこと
営業マンのセールストーク10選、いかがでしたか? 彼らも仕事なので手強いですが、裏側を知っていれば「あ、いまあのトークを使ってるな」と心の中で笑って対応できるようになります。
(もちろん、信頼関係も大事なので嫌な客になってはダメですよ。)
そして、新車購入で数十万円の損をしないための「最強の防衛策(絶対にやるべきこと)」をお伝えします。(上記でも少しお話しした内容です)
それは、ディーラーの商談に行く前に、「自分の車が、本当はいくらで売れるのか(買取相場)」を必ず調べておくことです。
相場を知らずにディーラーに行くと、トークの10番目でお伝えした「下取りアップの錯覚」に100%騙されます。しかし、事前に本当の価値を知っていれば、「いやいや、買取店ならもっと高く売れるから下取りには出さないよ」と、主導権を完全に握ることができるのです。
ディーラーの巧妙な罠を回避し、最高額で車を売って新車の資金を増やすための「賢い査定のやり方」は以下の記事にまとめています。商談に向かう前に、必ずチェックしておいてくださいね。

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